クラウド不要のデータ流通市場、富士通がブロックチェーンで – 日経テクノロジーオンライン

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 富士通は、ブロックチェーンを利用したデータ流通基盤を開発、Interop Tokyo 2017(幕張メッセ、6月7日〜9日)でデモを展示した(図1)。ブロックチェーンにより、クラウドを利用することなく、データの流通市場を実現できるとする(ニュースリリース)。2017年度中の実用化を目指す。

図1 デモの画面。左上の各ノードが公開したデータのAPIや、要求したAPIを逐次ブロックチェーン上に記録していく。右がブロックチェーンに時系列で書き込まれたデータ。

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 ブロックチェーンは、分散型台帳とも呼ばれ、ある2者間のやり取りを、多数のサーバーで検証・共有して記録する技術。多数のサーバーが同じ情報を検証して記録するため、情報の改変が非常に困難という特徴がある。もともとは仮想通貨ビットコインの根幹の技術だが、汎用に利用する機運が高まっている。

 富士通は、ブロックチェーンを使って、データ流通基盤を作るゲートウエーソフトウエアを開発した(図2)。データ流通市場に参加する企業は、自社で管理するサーバー上にゲートウエーを導入する。ゲートウエーは、データのAPIや、データを開示する条件を定めた開示範囲ポリシー、データアクセスの認証やその履歴などをブロックチェーン上に記録、共有する。データは、ブロックチェーンにより公開、認証を受けたAPIを通して、提供者と利用者がピアツーピアの通信でやり取りする。

図2 ブロックチェーンを利用して、データのやり取りを制御する。

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 最近、IoT(Internet of Things)の技術を使い、あらゆるものをデータ化し解析して、業務の効率化や事業創出に繋げようとする機運が高まっている。しかし、現在のIoTシステムでは、センサーを提供するデバイス側の企業よりも、データを集約するクラウド側の企業が高い付加価値を享受できる(下記の関連記事参照)。ブロックチェーンを利用したデータ流通市場は、このクラウドサービス側の特権であった、データの集約を民主化できると富士通は期待する。






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