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2017年07月13日19時30分

【特集】AI、耳の中へ――本命浮上「ヒアラブル端末」が切り拓く大市場 <株探トップ特集>

オンキヨー <日足> 「株探」多機能チャートより

―見るから聞くへ、「ウエアラブル端末」新潮流の可能性を追う―

 いま「ヒアラブル端末」という言葉が市場で話題を集めている。これは、主にイヤホン型のウエアラブル端末 のことを指し、スマートフォンとワイヤレス型イヤホンを活用し、音楽を聞くだけではなくハンズフリーの通話、位置情報認識、あるいは多言語間通訳なども可能とするというものだ。「耳の中にコンピューターを入れる」とも評されるヒアラブル端末は、我々の生活に一大変革をもたらす可能性が高く、一躍ウエアラブル市場の本命に躍り出ようとしている。

●アップル「AirPods」の人気で脚光

 「ヒアラブル」とは、Hear(聞く)とWearable(身に着ける)を掛け合わせた用語。アップルウオッチなどで話題を呼んだ「ウエアラブル端末」の新たな形態として、脚光を浴びている。ワイヤレスヘッドフォンなどの形態もあるが、なかでも注目を集めているのが完全ワイヤレスステレオ(TWS)イヤホンと呼ばれる左右が独立したコードレスイヤホンだ。

 昨年発売されたiPhone7では、イヤホンジャックが廃止され賛否を呼んだが、同時にブルートゥース・イヤホンの米アップル「AirPods」が話題を呼び、TWSイヤホンの人気に火をつけた。AirPodsは片方のイヤホンを外すと音楽が一時停止し、内臓マイクを持つためAIアシスタントのSiriを活用した音声による曲変更などが可能。電話もハンズフリーの会話ができる。AirPodsは品不足状態が続くなど、いまも高い人気となっている。

 日本のTWSイヤホンでは、オンキヨー <6628> [JQ]の子会社、オンキヨー&パイオニアイノベーションズが完全独立型イヤホン「W800BT」を昨年9月に発売。ケーブルから解放されたストレスフリーで音楽が楽しめる点などが評価され、高い支持を集めている。

●TWSイヤホンにはAIスピーカーと並ぶ高い成長性

 これまでオーディオ機器のひとつとして捉えられてきたイヤホンだが、「聞く」機能に注目したヒアラブル端末として一大飛躍の可能性がみえてきた。特に注目すべきは「AIと連動することによる大きな成長性」(IT業界アナリスト)だ。例えば、NEC <6701> では、AIと地磁気センサーを活用した屋内位置測位機能などの開発を進めている。この位置測位機能では目的地に向かう道筋をAIがイヤホンを通じた音声でユーザーに教えてくれる、といった使い方が目指されている。また、耳の形状によって決まる音響特性を活用した個人認証も目指している。NECではヒアラブルプラットフォームサービスの18年度の事業化を目標に置いている。

 さらに、米企業が開発したイヤホン「Pilot」では、AIを活用することで多言語間での同時通訳を可能としており、同イヤホンを装着したユーザー同士が互いに異なった言語で話してもイヤホンからは自国語に通訳された言葉が聞こえてくることを可能にしているという。

 TWSイヤホンでAIを活用することは「AIスピーカー を屋外に連れ出して使えるようにするようなもの」(同)だという。米アマゾン・ドット・コムのAI音声アシスタント「Alexa」を使ったAIスピーカー「Amazon Echo」の大ヒットが話題となったが、TWSイヤホンはAIスピーカーに匹敵する成長性を秘めている。

●オンキョー、NEC、ソニーなど注目

 ヒアラブル端末は、身に着けて持ち歩くことができるウエアラブル端末の“本命”となるとの期待は大きい。なかでも注目度が高い、TWSイヤホンは、先行きはビジネス用と音楽鑑賞用も意識した個人向けとに分かれる可能性も指摘されている。特に、「完全独立したイヤホンでキレイな音楽を作り出すのは高い技術が必要となる」(アナリスト)という。ここでは日本の高いオーディオ技術が生かされそうだ。前出のオンキョーのほか、ソニー <6758> やJVCケンウッド <6632> 、パナソニック <6752> などがこの分野の関連銘柄として浮上する。

 また、ウエアラブル端末で実績のあるセイコーエプソン <6724> や基幹部品のコンデンサーや、ブルートゥースモジュールを供給する村田製作所 <6981> やTDK <6762> など電子部品メーカーも注目したい。

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