新生ニフティクラウド、富士通グループのクラウドビジネスで連携強化 – 週刊BCN+

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 ニフティの事業再編でエンタープライズ事業会社とコンシューマ事業会社に分社、そのエンタープライズ事業会社として2017年4月1日に新たなスタートを切った富士通クラウドテクノロジーズ(FJCT)。富士通との連携強化が進むなか、“新生ニフティクラウド”をはじめとする各サービスでどのようなソリューションを実現していくのか。パートナー施策を含めて、上野貴也取締役に聞いた。

総合力に優れた富士通グループに加わり販売チャネルが拡大

――今年4月にFJCTとしてスタートしましたが、組織や体制に変更はありましたか。
 

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上野貴也 取締役

上野 ニフティクラウド自体は、これまでと同様のサービス名で提供していますので、社内はそれほど大きく変わった実感はないのですが、大きな変化の一つは、総合力に優れた富士通グループの一員としてクラウドサービスを提供できるようになったことです。営業体制が強化されてサービスやソリューション、販売チャネルが拡大しました。富士通のお客様との関係性が拡大することで、より多くの案件獲得という成果が生まれると思います。

――ユーザー企業やパートナー企業の反響を含めて手応えはいかがですか。

上野 富士通が長年、多くのお客様との関係のなかで築き上げてきた定評あるサポートやサービスの品質を取り入れることで、われわれのサービスも強化されていきます。より高品質、高レベルを求めるお客様の要求にも応えていくことができるようになるでしょう。実際、お客様やパートナーからも、富士通との連携強化に期待するという声をいただいています。

――富士通との連携強化で生まれるシナジーについて教えてください。

上野 富士通がもつ先進のデータセンター、豊富なソリューション、また、富士通研究所の最先端技術などをいち早くニフティクラウドに取り入れていくことができる点は、何よりの大きなシナジーです。顧客側から見ると、富士通が従来より提供するクラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」のラインアップにニフティクラウドが加わることでポートフォリオの強化に繋がるのではないでしょうか?富士通の「K5」はOpenStackベースですが、ニフティクラウドはVMwareベースで、その活用ノウハウは業界トップクラスと自負しています。また、5月に発表した異なるリージョンを同一ネットワークで利用できる「ニフティクラウド インターコネクト」構想も、富士通との連携強化によりさらなるシナジーが生まれると考えています。 

――事業領域に変化は出てくるのですか。

上野 ニフティクラウドがFJCTのコア事業であることは変わりませんが、これからはその先を見据えて、IoTなどデジタルトランスフォーメーション領域への取り組みも積極的に進めていきます。とくにIoTについては、従来からエンジニアリングパーツとしてクラウドでさまざまな機能提供を行っていますが、6月から提供開始した「ニフティクラウド Deep Learning powered by Zinrai」のように富士通との連携の動きはさらに加速していくでしょう。

お客様同士のコラボレーションを橋渡しする

――「ニフティIoTデザインセンター」などの状況は。

上野 ニフティIoTデザインセンターでは、より上流段階から議論し、お客様と一緒なって課題を解決することを目指しています。さらに、ある案件に別の案件を結びつける、つまりお客様同士のコラボレーションを橋渡しするような取り組みを推進します。

――橋渡しの具体的な事例はありますか。

上野 具体的には、オムロン様が開発したIoT向け「環境センサー」での連携があります。この環境センサーは、小型で温度、湿度、気圧、照度、UV、騒音、をリアルタイムに計測し、無線でデータ送信します。当社はIoTを活用したアプリケーションの企画・開発でノウハウを提供し、専用のスマートフォンアプリを開発しました。温度や湿度から計算した「不快指数」「熱中症危険度」の閲覧や、データが設定値を超えた際に通知する機能などを備えており、またセンサーで取得したデータを「一切の開発を行わずクラウドへ自動保存」できることが最大の特徴になっています。住宅や建材メーカーをはじめ、ベッドメーカーが介護や見守りに活用するなど、多岐に渡る用途でご活用いただいています。この環境センサーとスマートフォンアプリと、収集したデータを蓄積・管理するためのクラウドサービス(ニフティクラウド mobile backend)を、オムロン様と連携してセット商品化したものが「IoTトライアルキット」になります。

 

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「IoTトライアルキット」

「パートナーファースト」の姿勢を貫く

――パートナー施策については。

上野 旧ニフティ時代から技術支援、販売支援をはじめ、パートナーファーストの姿勢は一貫しています。以前に販売パートナーから、「クラウドサービスは、課金処理や請求処理が煩雑になって面倒だ」という声をいただいていました。その要望にお応えしたのがプリペイド方式の導入です。パートナーポータルをはじめとして情報発信も積極的に行っていますし、管理画面もユーザーのサービス利用状況を的確に把握できるようにして、パートナーの方々の負担軽減に努めています。

――最後に、パートナー企業にメッセージをお願いします。

上野 当社は、パートナー企業とともにソリューションをつくっていくというスタンスが基本です。技術をもつSIerの方々との連携を進め、ニフティクラウドのサービスラインアップに加えたい。今はサービス、ソリューションの充実に向けて、取り組みを進めている真っ最中ですので、ぜひ、これからのFJCTに期待してください。






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