高音質な音楽ソフトをかけっぱなしの2日間! 山口県・防府市「サウンドテック」試聴会報告 – Stereo Sound ONLINE

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こんな『惑星』聴いたことない! の声多数

 7月21日から31日まで、創業36周年祭を開催していた山口県防府市のオーディオ・AV・カメラ&エレクトロニクス専門ショップ「サウンドテック」 そのクライマックスとなる週末の29日(土)と30日(日)の両日、ステレオサウンド・レコードプロジェクトチームも参加させていただいた。今回の目玉として揃えられた、錚々たる顔ぶれのハイエンドオーディオコンポーネントを使って、ステレオサウンドが総力をあげて制作している高音質音楽ソフトを自由に聴いていただこうという趣向だ。

 この創業祭のために組み上げられたシステムの要は、なんといっても、アルミエンクロージャーが壮観なMAGICO「S3 M-Cast」。精密な音響理論によって整えられた中高域と、どこまでも沈み込むかのような最低域で、音楽の魅力を訴えかけてくる憧れのスピーカーだ。これをドライブするセパレートアンプはコンステレーションオーディオの「PREAMP 1.0」(プリアンプ)と「STEREO 1.0」(パーアンプ)のペア。この日、CHプレシジョン「D1」から変更されたSACD/CDプレーヤー、TADの「TAD-D1000MK2」からのアナログ信号が、TRINNOV AUDIOのルーム/スピーカーオプチマイザー「ST2 HiFi」で補正された後、これらのアンプに送り込まれるという信号経路である。LPレコード再生に使ったのは、ラックスマンのアナログプレーヤー「PD-171A」+デノンのMC型カートリッジ「DL-103R」。フォノイコライザーアンプはフェーズメーションの「EA-300」だ。

 「ステレオサウンドの高音質ディスクで聴くSACD特別体験会」は、通常、90分程度の時間をいただき、マスター音源や制作過程に関するエピソードを交えながら、7~8タイトルのソフトをかけていくというスタイル。しかし今回は朝10時から夜19時(30日は17時)までの店舗営業時間中、いつでも好きな作品を聴くことができる、という方法で試聴会を実施した。聴いてほしいソフトをお勧めすることはできないけれど、聴きたい曲を自由に選んでもらえるというメリットを選んだというわけである。

 試聴会前日にしっかりと音の微調整を終え、オーディオ機器をひと晩温めた甲斐もあり、サウンドテックの試聴室には、朝から素晴らしいサウンドが響いていた。2日間を通して人気があったのは、西海岸のジャズレーベル「コンテンポラリー」の名盤を5枚ずつをBOXセットにした作品と、メータ指揮の『惑星』、そしてフラットトランスファーシリーズの『シルエット・ロマンス/大橋純子』の3作品。『Comtemporary Records Vol.1』からは、『アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション』の1曲目、「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」を主に聴いていただいた。冒頭、右チャンネルから聴こえてくるクリアーで弾むようなリズム隊のサウンド、ことにピアノの鮮明さには「これまで聴いたことのない音だ」との声が上がるほど。やがて左チャンネルからアート・ペッパーのアルトサックスが鳴り出すと、ほどんどの方が、微動だにせずそのサウンドに聴き入っていた。

 『惑星』は、ディスクに込められた音のダイナミックレンジを最大限に発揮させるため、いつもより少し大きめの音量で聴いてもらった。曲目はトラック4の「木星」で、序盤のダイナミックな展開から、有名な旋律がひと段落するあたりまでを再生。そこで感じたのは、曲調が変る瞬間に得られる、ふわりとした浮遊感が今回はひときわ鮮明だったこと。今回使ったMAGICO「S3 M-Cast」の、音が出ていない時の静寂感と、ダイナミックレンジの広さを思い知らされる時間となった。

 『シルエット・ロマンス/大橋純子』では、70~80年代に制作された音源の高いクォリティと、そこに携わったエンジニアやミュージシャンたちの腕前に、多くの方がびっくり。かつて聴いていた音のイメージとは異なるナチュラルなヴォーカルを前に、この曲と大橋純子という歌手のイメージを新たにしたようだった。

 ステレオサウンド制作の音楽ソフトをひたすらかけ続けた7月末の週末。準備をしていた金曜日も含めて、毎日聴きに来てくださった方、持参した雑誌・書籍を食い入るように読んでいた方、そして自慢のヴィンテージオーディオ機器の写真を見せてくださった方。山口・防府のサウンドテックに通うお客様の、高い志とオーディオへの愛情を感じた2日間だった。

JR防府駅から徒歩15分ほど、クルマなら2、3分で到着するサウンドテック。駐車場が完備しているので安心だ

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明るく広々とした店内。オーディオはもちろん、ソニーのデジタル一眼カメラにも力を入れている。ホームシアターにも強い。左下は社長の三宅文雄氏

明るく広々とした店内。オーディオはもちろん、ソニーのデジタル一眼カメラにも力を入れている。ホームシアターにも強い。左下は社長の三宅文雄氏

今回、SACD特別体験会で使った試聴機器。スピーカーは主にMAGICO「S3 M-Cast」(写真左)をお聴きいただいた。TADのSACD/CDプレーヤー「TAD-D1000MK2」はDACモードに設定して、ハイレゾチェックディスクの再生にも使っている(写真右上)、パワーアンプはコンステレーションオーディオの「STEREO 1.0」(写真右下)

今回、SACD特別体験会で使った試聴機器。スピーカーは主にMAGICO「S3 M-Cast」(写真左)をお聴きいただいた。TADのSACD/CDプレーヤー「TAD-D1000MK2」はDACモードに設定して、ハイレゾチェックディスクの再生にも使っている(写真右上)、パワーアンプはコンステレーションオーディオの「STEREO 1.0」(写真右下)

音楽ソフトのほか、ふだんなかなか手に取れないステレオサウンドの別冊も多数持参。みなさまにご覧いただいた。音楽ソフトの試聴は少人数でじっくりと行なっている

音楽ソフトのほか、ふだんなかなか手に取れないステレオサウンドの別冊も多数持参。みなさまにご覧いただいた。音楽ソフトの試聴は少人数でじっくりと行なっている






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