8KのVRから東大のネコ耳まで 有力企業の注目デモ【SXSW2017】(日経トレンディネット)

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 2017年3月10~19日まで開催中の世界最大級の見本市「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)」。会場を訪れてみると、日本企業の出展が想像以上に多いことに驚く。出展企業の数自体は、昨年とあまり変わっていないが、テレビCMで目にするような有力企業がブースを展開するようになっているのだという。有力企業といえども、企業内起業家を育て、新規事業を展開しなければいけない時代。そうした企業内起業家が作ったプロトタイプを披露する場として、SXSWが活用されているのだ。

【関連画像】大型のドームスクリーンに8KのVR映像を投射。座席が映像に合わせて動く

 TRADE SHOW(展示会)のメーン会場であるAustin Convention Center内には“Meet Japan”と呼ばれるエリアがあり、そこに30を超える企業や団体が出展していた。主な展示を2回に分けて紹介する。初回は有力企業を中心に展示内容を見ていこう。

8K映像で東京のビル街を空中散歩

 Meet Japanで一番大がかりな展示といえるのが「8K:VR Ride featuring “Tokyo Victory”」。NHKエンタープライズ、NHKメディアテクノロジー、レコチョクの研究・開発機関であるレコチョク・ラボ、WONDER VISION TECHNO LABORATORYが共同出展した世界で初めてのVR:8Kライドだ。

 8K解像度の映像を大型のドームスクリーンに投影し、映像に合わせて利用者の座った座席(モーションライド)が動くという仕掛け。映像は東京の過去と未来をテーマにしたもので、サザンオールスターズの楽曲『東京VICTORY』がそれを盛り上げる。東京を空中散歩するシーンでは、その高さに思わずゾッとしてしまうほど現実感があった。

自分に合った英会話レッスンが作れる

 SXSWの常連である博報堂グループ(博報堂と博報堂アイ・スタジオ)も大きなスペースで、製品やサービスを展示していた。

 博報堂が展示したのは7つのプロトタイプ。このなかでユニークだったのが、小型のマイクデバイス「ELI(English Learning Intelligence)」で、人が話す日常会話を録音し、その内容から自動で英会話レッスンを作成する。仕事の内容や趣味など自分に合った内容の英会話であれば学習意欲が高まるという。ほかにも鏡に映った顔を認識して、その人に合った広告を表示する「Face Targeting AD」、鉛筆に装着すると書いた距離が分かる「TRACE」など、発想豊かなプロトタイプが目立った。

 また、メガネ型ウエアラブルデバイス「JINS MEME」と連携して、視線やまばたきで電子デバイスを操作する「JINS MEME BRIDGE Platform」は、元々は筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者を支援する目的で開発された。現在は一般人にまで対象を広げているが、SXSWの会場ではALS患者で一般社団法人「WITH ALS」の代表理事を務める武藤将胤氏が、視線やまばたきによるDJやVJをデモしていた。

 4年連続の出展となる博報堂アイ・スタジオは「P2B(プロトタイプtoビジネス)」という概念を提唱。これは、さまざまなプロトタイプに広告的な発想を加えることでビジネスにまで昇華させるという考え方だ。すでに実証実験に入っている遭難防止のIoTデバイス「TREK TRACK」に加えて、ベビーカーのシェアサービス「RePHub」、位置情報を元に観光情報などを配信するデバイス「JACH」などが展示されていた。

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