若者狙う“次世代正露丸”、匂いと苦みはどうなった?(日経トレンディネット)

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 下痢止め薬「正露丸」シリーズで知られる大幸薬品は2017年3月15日、新製品「正露丸クイックC」(以下、クイックC)を発表した。4月3日に発売する。16カプセル入りで希望小売価格は1000円。

 クイックCの最大の特徴は、中に液体が入ったカプセルだということ。丸剤の正露丸に比べて匂いがなく、飲みやすいという。さらに胃の中で素早く溶け、主成分「木クレオソート」を液体のままで血中に吸収できるため、即効性が高くて急な下痢に効果を発揮できるとしている。大幸薬品では次世代に向けた正露丸としており、これまで正露丸を使ったことがない10~20代の若年層を取り込み、市場拡大とシェア向上を目指すという。

●51年ぶりの新タイプ商品

  木クレオソートを主成分とした正露丸は1902年に「忠勇征露丸」として登場した。大幸薬品が販売開始したのは1946年で、1966年には糖衣で飲みやすくした「セイロガン糖衣」を発売した。今回の液体カプセルは51年ぶりの新タイプ商品となる。

 新製品開発の背景には、下痢止め薬の市場の停滞がある。近年は大型新製品がなく、国内市場は110億円前後で停滞している。また正露丸のヘビーユーザーは高齢者が多く、10~20代の若年層は下痢になりやすい体質の人が多いものの、下痢止め薬は未経験の割合が高いという。

味は? 匂いはどうなった?

 そこで、クイックCは若年層が手に取りやすい、飲みやすくて即効性がある製品を目指して開発された。

 そのポイントがカプセルだ。20年ほど前にもカプセル形状の正露丸を開発していたが、成分をカプセルに入れて長期間保存できる状態にするのが難しかったという。今回は、医薬・健康食品用ソフトカプセルの製造・販売を行っている東海カプセルとの協業により、5年近い開発期間を経て製品化にこぎつけたそうだ。

 現在、丸剤と糖衣錠の販売比率はおよそ1対1。クイックCで若年層を獲得することで市場を広げ、丸剤や糖衣錠と同じくらい売れる商品にしたいという。

 正露丸といえば、あの小さい黒い粒に匂いと強烈な苦みを連想する人もいるだろう。長年愛用している筆者は、匂いをかぐだけで緩んでいたお腹が引き締まる思いがしてくる。その点、クイックCはカプセルなので匂いがなく、苦みを感じることなく飲めるという。

 試しに1つ服用してみたが、本当に丸剤と同じ効き目があるのかと少々不安に感じてしまうくらい無味無臭で飲みやすかった。それゆえに匂いで効き目を感じたい筆者は通常時に丸剤の正露丸を服用し、すぐ効いてほしいときにはクイックCを飲むという使い分けをしようと思う。

(文/湯浅英夫)

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