詳しすぎてネタバレ注意! 『新海誠展』の中身(日経トレンディネット)

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 昨年公開され、国内動員数1900万人、興行収入250億円を突破したアニメ映画『君の名は。』。本作品を手がけた新海誠監督の商業デビュー作『ほしのこえ』(2002年公開)から15年の足跡をたどる展覧会『新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで』が話題だ。

【関連画像】「ほしのこえ」。新海監督による原画。(c) Makoto Shinkai/ CoMix Wave Films

 8月27日まで開催された静岡会場(大岡信ことば館)に続き、新海監督の故郷である長野会場(小海町高原美術館、10月29日まで)で開催。そして、11月11日からは東京・六本木の国立新美術館でスタートする(12月18日まで)。現役アニメーション映画監督の名を冠した展覧会が国立の美術館で開催されるのは初めてだという。

 国立新美術館では、静岡、長野会場の2倍程度に規模を拡大し、2000平米の展示空間を活用。劇場作品を時代順に紹介する形式で、短編アニメーション「ほしのこえ」(2002年)にはじまり、「雲のむこう、約束の場所」(2004年)、「秒速5センチメートル」(2007年)、「星を追う子ども」(2011年)、「言の葉の庭」(2013年)、「君の名は。」(2016年)までを網羅。それぞれ貴重な制作資料である絵コンテ、設定、作画、美術、映像、音楽をはじめ、作品の世界観を体験できる造形物を含めて約1000点を展示する。

作品を見てない人は『ネタバレ』注意

 さらに、アニメ研究者や美術ライター、トレンドジャーナリストなどのキュレトリアルチームによる特別展示では初公開となる資料が多く、見所は豊富だ。例えば、特別展示「キーワードで読み解く作品世界」では、新海作品に繰り返し登場するモチーフやテーマに焦点を当て、各作品の共通性や違いを解説。その世界観を深く掘り下げるという。また、最新のデジタル技術を駆使した精緻な風景描写が印象的な新海作品の映像制作の舞台裏や、背景にあるデジタル環境・時代背景の移り変わりをわかりやすく展示する。

 展示の中には、既存作品を再編集、特別な構成に仕立て、その映像美に浸れるコーナーも用意される。国立新美術館の真住貴子主任研究員は、「新海作品の魅力を余すところなくお伝えするため、作品を見てから来ていただかないと『ネタバレ』になるので注意してほしい(笑)」という。

 また、本展覧会では、「君の名は。」で主人公の立花瀧役を演じ、新海誠作品ファンを自認する俳優の神木隆之介が音声ガイドを担当。さらに、主人公の瀧と奥寺ミキのデートシーンに国立新美術館2階にあるカフェ「サロン・ド・テ ロンド」が登場することから、2人が座った“あの席”とサンドウィッチが予約できるセット券も販売される。「ほしのこえ」以来の新海作品ファンも、「君の名は。」をきっかけにファンになった人も存分に楽しめる企画が盛りだくさん。世界から注目を集める日本のアニメ映画の最先端を知る絶好の機会になるため、見逃せない展覧会になりそうだ。

新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで

●会期:2017年11月11日(土)~12月18日(月) ※休館日:毎週火曜

●会場:国立新美術館 企画展示室 2E

●開催時間:10時~18時(毎週金曜、土曜は20時まで) ※入場は閉館の30分前まで

●観覧料:

〔当日〕一般1600円、大学生1200円、高校生800円

〔前売/団体〕一般1400円、大学生1000円、高校生600円

※早割ペア得チケット、音声ガイドセット券、特別上映会セット券、カフェ「サロン・ド・テ ロンド」席予約セット券なども販売あり

(文/勝俣哲生=日経トレンディ)

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