iMac 27インチ 5Kモデル自腹レビュー、Apple独自路線の罠でFireWire機器は全滅(山崎潤一郎のデジタル危険地帯)

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 前編では、導入に至る経緯を紹介した後、新しいiMacの高速起動に驚嘆しつつも、起動音の廃止に落胆したところまでを紹介した。後編では、新iMacの処理速度やUSB-C(USB Type-C)ポートの互換性について取り上げる。また、起動音廃止に関して、Apple製品に詳しいITジャーナリストの林信行氏の意見も聞いたので、付加情報として紹介しよう。

鈍行列車と新幹線ほども違う処理速度

 ちょっと気が重いのだが、最初に処理速度の話をしておきたい。気が重いと感じているのは、何を行っても「快適」という表現しか思い浮かばず、文章をどのようにまとめたらよいのか迷いがあるからに他ならない。

 とにかく、比較対象が9年間使い倒した2008年のMac Proなので、「使い始めての感想は?」と効かれると、何をするにしても「ものすごく快適」の一言で片付いてしまう。あえてもう一言付け加えるなら、「異次元の速度」以外の言葉が見つからない。モバイルで使用中のMacBook Pro Retinaディスプレイモデルと比較するという手もあるが、筆者の中では根本的に使い方が異なるので、それはやめておく。

利用中のApple製品を並べてiMacと記念撮影。おっと、ポケットに入れているiPhoneを加えるのを忘れていた

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 とはいうものの、「快適さ加減」をなんとかしてお伝えしたい。そこで、Adobe Photoshop CC(2017)による画像処理で比較してみた。Photoshopを起動し、カメラマンから受け取った写真データ(3864✕3864ピクセル、350dpi、約40MBのTIFF画像)を開き、Nik CollectionというGoogleが無料配布している写真用フィルターをかけてみる。CDアルバムのカバーを作成する際、「美肌効果」をよく利用する。ワンタッチで自然な美肌に“盛る”ことができる。

 Mac Proでこのフィルタを使うと、例えるなら、「東京発大垣行の夜行の鈍行列車に乗っている感覚」だ。話が古すぎて恐縮なのだが、倹約の旅をしたい学生の頃、西に向かう交通手段の定番だったのが大垣行の鈍行列車だった。深夜0時前に東京を出て各駅停車で東海道を西に向かってひた走る。名古屋駅に着いた頃には夜が白白と明け、駅ホームの立ち食いそば屋で、朝食代わりにきしめんをかき込むのが定番だった。

 だが、iMacで同じ写真に同じフィルターをかけると、「のぞみに乗ってあっという間に名古屋駅に着きました、めでたしめでたし」という感じである。とにかく速い。処理中を示すプログレスバーがビュンビュンと唸りを上げて右に向かって伸びる様は、車窓から見える「どんと」や「727化粧品」の立て看板が高速で遠ざかるさまを思い起こさせる(個人の感想です)。

 次に、Adobe Premiere Pro CC(2017)を起動してリコーTHETAで撮影した3分程度の360度VR動画(MP4形式の1920✕960ピクセル)のエンコーディング(H.264)を行ってみた。音声については、VR処理(Spatial Audio)を行った。こちらは、新幹線と鈍行列車どころの騒ぎではなく、新幹線と自転車くらいの体感上の違いを感じた。ただ、発熱が多いのか、さすがのiMacも約3分のエンコード中はファンが高速で回転する。




iMacでH.264動画書き出し中のCPUの様子。古いMac Proで重い処理を行う際、アクティビティモニターでプロセスの稼働率を見るのが習慣化してしまったので、iMacでもチェックしてしまう

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