ネットワークエンジニアは死なない(松田次博 間違いだらけのネットワーク作り)

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先日、久しぶりに八重洲ブックセンター(東京・中央)に行った。5階の理工学書売場にネットワーク関係の書籍がある。2000年頃の最盛期にはネットワーク関係の書籍は大きな書棚が4つか5つ並んでいたものだ。今では書棚半分ほどである。ネットワークの世界は縮んでしまい、それを仕事とするネットワークエンジニアは絶滅危惧種なのだろうか。

 1990年代から2000年代にかけてネットワークは激しく変化していた。X.25→フレームリレー→ATM→広域LAN→IP-VPN→IP電話と新しい技術やサービスが登場し、それを適用することで企業はより速いネットワークをより安く手に入れることができた。そんな進化が10年ほど前から止まっているように見える。

サービスインテグレーションの時代

 確かに、教科書に書かれているようなWANの技術は変化が乏しくなった。しかし、個々の企業ネットワークは進化を続けている。

 筆者は流通業や金融機関のネットワーク向けに機器や回線、監視・保守などをパッケージ化し、サービスとして提供している。その売上高はここ数年で大きく増えている。中には2倍以上になっているケースもある。それは提供するサービスの種類が増えているからだ。データ系ネットワークサービス、音声系(電話)サービス、ホットスポットサービス、セキュリティサービス、クラウド接続サービス、スマホ内線サービス、閉域モバイルサービス、MDM(モバイルデバイス管理)サービス、と枚挙に暇がない。

 かつてネットワークエンジニアの仕事はネットワークインテグレーションと呼ばれた。ルーター、スイッチ、回線などを選択・組み合わせて設計し、ネットワークを構築する。しかし今は違う。ネットワークエンジニアの仕事はサービスインテグレーションになったのだ。

 なぜ、ユーザーはサービスを求めるのか。その理由はクラウドを使う理由と同じだ。ユーザーが自分自身でネットワーク機器や回線、サーバーなどを所有し、構築・運用するのは手間もかかるし技術力も求められる。サービスはユーザーが手をわずらわすことなく、様々な要素が一つにまとまった機能としてシンプルに使うことができる。

 ネットワークエンジニアが行うサービスインテグレーションの仕事には2種類ある。一つはサービスを作ること。複数の回線やネットワーク機器を組み合わせてイントラネットを構成し、サービスとして提供するのが代表例だ。もう一つは既にサービスとして完成しているものを他のサービスと組み合わせる仕事である。






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